妊活中から知っておきたい食のこと。妊娠したら摂り過ぎに注意したい食品とは?【ビタミンA】


妊活中や妊娠中の女性には「摂り過ぎ」に注意したい栄養素や成分があります。この記事では、そのひとつビタミンAについて解説します。

おかあさん自身の健康や、おなかの中の赤ちゃんの発達に欠かせないビタミンA。しかし、妊娠初期(妊娠3か月(11週6日)まで)にビタミンAを非常に多く摂ると、おなかの中の赤ちゃんの器官形成異常が起こる可能性が高くなることがあります(※1)。
一般的に、妊娠4週頃から「妊娠しているかも?」と自覚する人が多いようです。そのため妊娠中はもちろん、妊活の段階からビタミンAの摂り過ぎに気を付けていると安心です。


例えば、レバー(鶏・豚)は妊活中や妊娠中の摂取量に気をつけたい食材のひとつです。妊娠すると、通常(非妊娠時)よりも多くの鉄が必要となりますが、鉄を豊富に含む食材にとしてレバーを思い浮かべる人もいるでしょう。レバーは鉄の含有量が多い一方、およそ20g(焼き鳥の串なら2/3本相当)食べると、成人女性のビタミンA耐容量上限量( *2,700 µg RAE/日)を超えてしまいます(※2)。鶏や豚のレバーは週に1回程度にするなど、とりすぎには気を付けましょう。

なお、緑黄色野菜などに多く含まれるカルテノイド(β-カロテン、クリプトキサンチンなど)は体内でビタミンAに変換されるものの、食事から摂取する分にはビタミンAの過剰症につながる心配はないとされています(ただし、サプリメントからの大量摂取には注意しましょう)。小松菜などは鉄も豊富な食材なので、妊活中や妊娠中の食事に上手く活用しましょう。
*耐容量上限量…毎日食べてもリスクがないとみなされる摂取量の上限。


忙しく過ごすなかで、栄養摂取をサプリメントに頼っているという人も少なくないでしょう。しかし、葉酸やマルチビタミンなどのサプリメントには、ビタミンAが配合されているものもあるので、妊活中や妊娠中は含有量を把握するようにしましょう。栄養摂取はまずは食事から。妊娠中は安易にサプリメントを摂取せずに、取り入れたい場合は医師などに相談すると安心です。

なお、上記のリスクは日常的に過剰摂取した場合に懸念されるものであり、うっかり1度摂り過ぎてしまったからといって心配し過ぎることはありません。その場合、しばらく摂取を控えるなどして調整しましょう。

参考サイト
※1食品安全委員会「お母さんになるあなたと周りの人たちへ」(閲覧日2026-06)
※2食品安全委員会「お母さんになるあなたと周りの人たちへ」(閲覧日2026-06)
  厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」(閲覧日2026-06)

監修にご協力いただいた先生

【監修にご協力いただいた先生】佐野こころ(さの こころ)先生
医学博士・保健師・看護師。
2017年に㈱食のおくすりを設立。みんなが「食」によって健康に生きていける世界を目指して、「食」を通じて日本の健康課題を解決することに取り組んでいる。無添加・手作りの冷凍幼児食「Tot Plate(トットプレート)」や、栄養学が学べる料理教室「ヘルシーキッチン」の運営を行っている。2024年より藤田医科大学医学部臨床栄養学講座の客員講師を務める。
◆冷凍幼児食「Tot Plate」 ◆栄養学が学べる料理教室「ヘルシーキッチン」

こちらも読んでみよう!

  1. 女性が不足しがちな栄養素とは?妊活中から鉄不足に気を付けよう(専門家監修)

    女性が不足しがちな栄養素とは?妊活中から鉄不足に気を付けよう(専門家監修)

  2. 女性に大切な栄養 イソフラボン

    女性に大切なイソフラボン ホルモンバランス変化を感じがちな年代を支える栄養

  3. 妊活中から知っておきたい、妊娠中の食のこと。魚の種類と量に注意が必要って本当?

    妊活中から知っておきたい、妊娠中の食のこと。魚の種類と量に注意が必要って本当?