
子宮筋腫はどんな病気?不妊の原因になることも
子宮筋腫とは子宮筋層にできる良性腫瘍で、がんとは異なります。30代以上の女性において、しばしば認められる病気です。
主な症状は、過多月経(月経の出血量が多い状態)とそれに伴う貧血、月経痛、不正出血です。筋腫の発生場所よっては不妊や流産、早産の原因になることもあります。また、筋腫が大きくなると周辺臓器を圧迫し、頻尿や便秘、腰痛などを引き起こすことも。症状の程度は筋腫の発生場所、大きさ、個数によって異なります。
なお、子宮筋腫は、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の影響で大きくなり、女性ホルモンの分泌量が減少する閉経後は縮小することもあります。


子宮筋腫の検査
内診とエコー検査が行われます。手術を検討する場合や子宮肉腫(悪性腫瘍のひとつ)との見分けが困難な場合などは、MRI検査が追加されます。 受診の際は、ご自身の月経周期や最終月経日などを把握しておきましょう。
子宮筋腫の治療
子宮筋腫があっても、サイズが小さく症状が無い場合、治療を行わず経過観察になることもあります。
治療には薬物療法と手術があり、症状の強さや年齢、妊娠希望の有無などをふまえ、医師と相談のうえで治療方針が決定します。
■薬物療法
ホルモン剤を用いて、子宮筋腫を小さくし過多月経などの症状を軽減します。副作用の恐れがあり、治療期間が約半年間以内と限られるため、手術前に筋腫を小さくする、すでに閉経が近い患者の方に対して閉経時期を早める目的で行われます。
そのほか、対症療法として止血剤や鉄剤などを使用することもあります。
■手術
子宮全体を摘出する「子宮全摘術」と、筋腫のみを取り除いて子宮の温存、妊娠の可能性を残す「筋腫核出術」があります。腹部を切開する方法に加え、近年は術後の早い回復が見込める腹腔鏡手術や子宮鏡手術、ロボット支援手術の選択肢もでてきています(*実施の可否は施設によります)。


【監修にご協力いただいた先生】田中佑佳(たなか ゆか)先生
日本産婦人科学会 産婦人科専門医/日本生殖医学会 生殖医療専門医/日本スポーツ協会認定スポーツドクター/日本医師会認定産業医




