2人目不妊とは?(医師監修)

2人目不妊とは?

2人目不妊とは、1人目を出産後、2人目を望んでいるのに1年以上授からない状態のことを指します。2人目で初めて不妊治療を受けたというカップルは少なくありません。不安を感じつつも子育てが忙しい中で「そのうち妊娠するだろう」と考えてしまいがちです。しかし、身体の状態は年齢と共に変化している可能性もあるので、問題を先送りにし過ぎないようにしましょう。

2人目を授かりにくい要因として、次のようなものが考えられます。

1.卵子・精子の老化
第1子出生時の平均年齢は31歳(2024年)*と、上昇傾向にあります。当たり前のことですが、2人目を望む頃には更に年齢を重ねています。卵子と精子は加齢の影響を受けるため、第1子の頃から質が低下し妊娠しづらくなっている可能性があります。

※厚生労働省「令和6年人口動態統計月報年計」

2.出産による影響
第1子を帝王切開で出産した場合、子宮を切開した部分が術後に完全に修復せず窪みが生じ、そこに月経血や分泌物が溜まると、着床を妨げる要因となり不妊に繋がることがあります。経腟エコーでこのような状況が疑われる場合には、追加で子宮鏡検査が実施されることがあります。
そのほか、授乳を終えて月経が再開していても、母乳分泌を促すホルモン(プロラクチン)の値が下がらないケースもあります。このホルモンは排卵を抑制するため、妊娠しづらくなります。

3.加齢による子宮や卵巣のトラブル増加
これまで指摘されていなくても、加齢に伴い子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣機能低下といった、不妊原因になり得るトラブルを患っている可能性もあります。

4.性交回数の減少
育児と仕事に追われ、タイミングをとる余裕がないというカップルも少なくないでしょう。

2人目の妊活開始から半年~1年経っても妊娠しない場合は受診を検討しましょう。ただし、医師によって見解は異なるものの、1人目の出産から次の妊娠まで、帝王切開の既往歴がある方は子宮回復のため最低1年、自然分娩の場合は半年以上空けることが望ましいとされています。
病院受診後は、一通り不妊検査を実施した上で、年齢や検査結果を踏まえ、治療方針が決まります。

2人目不妊について
子どもが欲しいのにそれがなかなか叶わないのは、1人目であっても2人目であっても辛いことですが、周囲から「1人っ子はかわいそう」「早く兄弟を作ってあげた方が良い」といった何気ない言葉を投げかけられたり、子どもを連れて不妊治療クリニックに行くのは気後し治療を始めたくても踏み出せないという問題もあります。

クリニックによっては、子ども同伴で通院しても良い時間帯や、キッズスペース、2人目不妊患者専用フロアを設けて通いやすくしているところもあるので確認してみましょう。  また、子育てに追われていると難しいですが、なるべくリラックスできる時間を設けてストレスを軽減したり、周囲からの同調圧力ではなく、本当に2人目を望んでいるのか、家族にとって何が幸せの形なのかをしっかり話し合うことが大切です。

さまざまな色の星型のイラストが描かれています。
医師がクリニックの中でカメラに向かって微笑んでいる写真

<監修いただいた先生>
田中 佑佳(たなか ゆか)先生
日本産婦人科学会 産婦人科専門医/日本生殖医学会 生殖医療専門医/日本スポーツ協会認定スポーツドクター/日本医師会認定産業医

こちらも読んでみよう!

  1. 男性不妊検査の重要性

    不妊治療クリニック選びのポイント【医師監修】

  2. 【男性の妊活情報】早めに不妊検査を受けよう

    【男性の妊活情報】男性も早めの不妊検査を(医師監修)

  3. 体外受精、顕微授精

    不妊治療ってどんなことをするの?②(生殖補助医療:体外受精、顕微授精)【医師監修】